「dictation」をどう読めばいいか迷っていませんか?正解は dik-TAY-shuhn、IPA表記で /dɪkˈteɪ.ʃən/ です。3つの音節に分解すると、どれもすでに知っている音ばかり——あとはつなげるだけです。
このガイドでは、dictation の発音を「考えなくても言える」レベルまで定着させるために、音を3つのパーツに分けて練習します。音声学の知識は一切不要です。
なぜ「dictation」は発音しにくいのか
スペルが誤解を招く最大の原因です。8文字を見ると、脳が4音節、場合によっては5音節に分解しようとします。日本語話者に特に多いのが、「ディクテイション」の「テイ」部分を「テー」や「テ」と短く言ってしまうパターン。また、英語のストレス(強勢)に慣れていないと、すべての音節を均等な強さで読んでしまいがちです。
問題は個々の音ではありません。「dictation」に含まれる音は、どれも日常的な英単語に登場するものばかりです。難しいのは組み合わせ方——どのパーツをどこに置き、どの音節を強く読むか、その「設計図」を知らないことです。
発音記号で見る「dictation」の構造
Cambridge English Dictionary では、アメリカ英語・イギリス英語ともに /dɪkˈteɪ.ʃən/ と記載されています。「teɪ」の前にある小さな縦棒「ˈ」がストレス記号で、第2音節を強く読むサインです。
/dɪkˈteɪ.ʃən/ を日本語感覚で読み解く
IPA記号が暗号に見えても大丈夫。それぞれの音を、知っている単語に置き換えると次のようになります。
- /dɪk/ = 「dictionary(辞書)」の最初の音節「ディク」
- /teɪ/ = 「day(日)」の「デイ」をTで始める——つまり「テイ」
- /ʃən/ = 「nation(国家)」の語尾「ション」
たった3つ。では1つずつ練習しましょう。
ステップ1 — 「ディク」を「dictionary」の出だしとして発音する
「dictionary」と声に出してみてください。第1音節で止めると「ディク」になります。/d/ は「day」のD、/ɪ/ は「ship」の短いI、/k/ は「cat」のKです。
ポイントは軽く、短く言うこと。この音節はアクセントなし(弱音節)なので、さらっと流すように発音します。引き伸ばさないでください。
ステップ2 — 「テイ」を「day」のT版として発音する
ここが一番大事な音節です。「day」のDをTに替えると「TAY(テイ)」になります。第1音節より少し大きく、少し長めに。この強調こそが「第一強勢(primary stress)」で、この単語の発音で最も重要な要素です。
母音は /eɪ/——「make」「cake」「late」と同じ音です。短いア(/æ/)でも「アー」でもありません。「say」と韻を踏む音です。

ステップ3 — 「シュン」を「nation」の語尾として発音する
これはすでに無意識に発音できているはずです。「nation」「station」「vacation」——すべて「-shuhn(シュン)」で終わっています。/ʃ/ は「she(彼女)」の「シュ」、/ən/ は「sudden(突然)」の語尾の柔らかい音です。
この音節もアクセントなし。ため息の終わりのように、自然にフェードアウトさせてください。
3つをつなげる:ディク-テイ-シュン
ディク(弱)+ テイ(強)+ シュン(弱)。ゆっくり3回繰り返し、そこから徐々にテンポを上げましょう。5〜6回も繰り返せば、自然と口が動くようになります。
文の中で使うのも効果的です。たとえば "The teacher gave a dictation exercise."(先生がディクテーションの課題を出した)のように、実際のフレーズに埋め込むと、音節をバラバラに意識しなくても滑らかに言えるようになります。
アクセントはどこに置くのか
必ず第2音節です。リズムパターンは 弱・強・弱——「va-CA-tion」「e-QUA-tion」と同じです。このページで一つだけ覚えるとすれば、「真ん中の音節を一番強く」これだけです。
ここで多くの発音解説サイトが触れていない重要な事実があります。ストレスの位置は、個々の母音の正確さより優先度が高いのです。「ディク-テイ-シュン」と言えば、多少母音がずれていても相手には伝わります。でも第1音節を強く「ディク-テイ-シュン」と言うと、英語話者には聞き取れないことすらあります。
アメリカ英語とイギリス英語で発音は違うのか
ほとんど同じです。Cambridge Dictionaryのリストを見ると、米英・英英ともに /dɪkˈteɪ.ʃən/ と同一のIPA表記です。実際の会話では、アメリカ人は最後の音節をやや短くカットし、イギリス人は「ディク」の母音をわずかに丸みを帯びた音にする傾向がありますが、どちらも細かい差です。3音節・第2音節強勢の基本が身についていれば、どちらの英語圏でも問題なく通じます。
アクセントの違いを気にしすぎる必要はありません。土台は共通です。
よくある発音ミスとその直し方
第1音節を強く読んでしまう
「ディク-テイ-シュン」と言うのが最も多いミスです。英語リズムから外れて聞こえ、ネイティブスピーカーが一瞬理解できなくなります。覚え方として、英語の「-ation」で終わる単語はほぼ例外なく「-ation」の直前の音節にストレスが来ます。education(エデュケイション)、operation(オペレイション)、information(インフォメイション)——すべて同じルールです。
「ディク-テイ-ティ-オン」と4音節で言ってしまう
「-tion」を「ティ」+「オン」と2音節に分けてしまうパターンです。「-tion」は「シュン」という1つの音のまとまりです。このクセがある場合は、ステップ3に戻って「シュン」の音だけを繰り返し練習してみてください。

「dictate」と「dictation」でアクセントが変わる理由
中級者でも意外と知らないポイントです。動詞「dictate」はアメリカ英語で第1音節強勢:DIK-tayt。しかし「-ation」を付けて名詞「dictation」にすると、ストレスが第2音節へ移動します:dik-TAY-shuhn。
これは偶然ではありません。英語には「-ation」という語尾を加えるとストレスがその直前の音節に引き寄せられる規則があります。「explain」→「ex-pla-NA-tion」、「admire」→「ad-mi-RA-tion」。このパターンを一度つかめば、「dictation」以外の「-ation」語の発音も一気に楽になります。
無料で使える「dictation」発音練習ツール3選
発音は読んで学ぶだけでは半分しか身につきません。聴いて、繰り返すことが必要です。以下の3つはすべて無料で、ブラウザからすぐ使えます。
Cambridge Dictionary の音声機能
Cambridge Dictionaryの発音ページでは、単語内の各音を個別に再生できます。/d/(day)、/ɪ/(ship)、/k/(cat)と一音ずつ確認してから、単語全体を聞く——この順番で進めると体系的に練習できます。
YouGlish(リアルスピーカーの音声466件)
YouGlishは、YouTubeの実際の動画から「dictation」が使われている場面を抽出するサービスです。466件のクリップが登録されており、教師、ニュースキャスター、一般の人々など多様な話者の発音を聞き比べられます。スタジオ録音とは違う「生の英語」の中での発音感覚が身につきます。
ELSA Speak の発音スコア機能
ELSA Speakは自分の発音を録音し、AIがスコアとフィードバックを返してくれるアプリです。「/eɪ/が短すぎる」「ストレスの位置がずれている」など、具体的にどこがずれているかを指摘してくれます。発音コーチをポケットに入れているような感覚で使えます。
よくある質問
「dictation」は何音節ですか?
3音節です。ディク・テイ・シュン。「-tion」を「ティ」と「オン」に分けてしまうと4音節になりますが、「-tion」は「シュン」という一つのまとまりとして発音します。
アメリカ英語とイギリス英語で「dictation」の発音は異なりますか?
Cambridge Dictionaryによると、IPA表記はどちらも /dɪkˈteɪ.ʃən/ で同一です。個人差による細かいリズムの違いはありますが、音節数・各音・ストレスの位置はまったく同じです。
「dictation」はどういう意味ですか?
誰かが話した内容を別の人が書き取る行為のことです。学校での英語の書き取りテスト(ディクテーション)として馴染みのある方も多いでしょう。スマートフォンのテキスト入力で音声を文字に変換する「音声入力」機能も、英語では dictation と呼ばれます。





