ケンブリッジ英検20 リスニングテスト2 全40問の答えと落とし穴を徹底解説

12分で読めます高橋 優奈

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ケンブリッジ英検20 リスニングテスト2 全40問の答えと落とし穴を徹底解説

確かに聞こえたはずなのに、採点すると×がついている——Cambridge 20 Listening Test 2でよくある悔しさの正体はそこにある。このテストは「英語が聞こえるか」ではなく、「最初に聞こえたもっともらしい言葉に飛びつかないでいられるか」を問う設計になっている。本記事では4パート全40問の正解と、それぞれで仕掛けられた具体的なトラップを順番に確認していく。

なぜこのテストはリスニング力が高い受験者でも失点するのか

このテストのテーマは日常的な介護の会話から始まり、ボランティア活動の説明、二人の学生による人文地理のディスカッション、そして食トレンドに関する講義へと続く。各パートは「先に聞こえたそれらしい単語を書いてしまう」という反射を巧みに利用している。

英語力の問題ではなく、情報処理のクセが失点を生む——これがこのテストの本質だ。

テスト全体の構造

  • パート1(問題1〜10): 高齢の親を介護する人と友人の会話。1語または数字を空欄に記入するギャップフィル形式。
  • パート2(問題11〜20): Elmley Town Councilのボランティアコーディネーターによる一人語り。マッチング+多肢選択。
  • パート3(問題21〜30): RosieとColinという2人の学生が人文地理のテーマを議論。意見マッチング+多肢選択。
  • パート4(問題31〜40): 食トレンドとマーケティングに関する講義。1語ギャップフィル。

正答数からバンドスコアに換算すると

目安として覚えておいてほしい数値がある。40問中30〜31問正解でバンド7.0、35〜36問でバンド8.0、39〜40問で9.0となる。バンド7.0を目指すなら9〜10問の失点は許容範囲だが、このテストには「ディストラクターの方が自然に聞こえる」問題が少なくとも6問ある。その余裕は一瞬で消える。

パート1 正解(問題1〜10):高齢の親の介護

正解一覧 — break, time, shower, money, memory, lifting, fall, taxi, insurance, stress

  1. break 2) time 3) shower 4) money 5) memory 6) lifting 7) fall 8) taxi 9) insurance 10) stress

会話の設定は、母親の介護のために仕事を辞めた女性と、地方自治体(council)が提供するサービスを説明する男性の友人。空欄には1語または数字を記入する。

問題4・5で起きる「同義語すり替え」トラップ

問題4は母親が苦手になったことを問う。女性は「以前は得意だったのに、もうできない」と言う——それがmoney(金銭管理)だ。ところか会話の中では同じ流れで「買い物」や「食事」も出てくる。素早く空欄を埋めようとすると、設問の流れから「shopping」と書いてしまう人が続出する。空欄が聞いているのは「問題になっていること」であり、それはmoneyだ。

問題5も同じ構造。女性は母親が食事を忘れたり、曜日の感覚がなくなったりすると話す。どちらの例も記憶力の低下を示しているが、設問には「memory」も「forget」も出てこない。自分で例から概念を結びつける必要がある。

「運転するから」と言われても答えはtaxi——問題8の罠

問題8はひっかかりやすい。男性が交通支援の例としてtaxiの費用を挙げた直後、女性が「いつも自分で運転している」と返す。「drive」という単語を耳で拾って、「petrol」や車関係の語を書いてしまう人が多い。しかし空欄はcouncilがカバーする交通手段の「例」を聞いており、男性が挙げた例はtaxiだ。女性の「運転する」という発言は問題9(insurance)につながる流れで、問題8とは別の話になる。

Cambridge 20 Listening Test 2 パート4 食トレンド講義のノートページ

パート2 正解(問題11〜20):Elmleyタウン・ボランティアスキーム

マッチング問題11〜16の正解 — D, I, H, E, A, B とそれぞれの罠

Steve Wainwrightが6つのボランティア活動を紹介し、9つの選択肢の中から該当するものを選ぶ。使わない選択肢が3つあり、それらはすべて受験者を惑わせるために存在している。

正解:11) D(来訪者へのアドバイス提供)、12) I(席への案内)、13) H(地域組織間の連携促進)、14) E(イベントの感想収集)、15) A(エンターテインメントの提供)、16) B(council サービスの広報)

最も迷いやすいのが問題14。話者が地元企業の広告費で賄う町の雑誌について言及するため、C(地元企業への連絡)を選びたくなる。しかし企業への連絡はcouncilの広報部門が行う。ボランティアは読者の感想を集めて編集部に送る——つまり答えはE。

問題17:ボランティアが最も必要なのは音楽祭ではなくサイエンスフェスティバル

ここは直感が裏切られる問題だ。話者は音楽祭が1週間続き、3日間の本の祭りより多くのボランティアを必要とすると言う。しかしその後、サイエンスフェスティバルはわずか2日間にもかかわらず、多くの会場を使用するため最もボランティアが必要だと述べる。「1週間=人手が最多」という発想が罠。正解はB(サイエンスフェスティバル)。

問題18〜20:日付と行事の聞き分け

問題18では、フェスティバルボランティアに最も重要な資質として話者が「人と仲よくできること、難しい行動に対処できること」を「必須」と言う。柔軟性や個人的な関心も出てくるが、キーワードは「essential」——正解はA(対人スキル)。

問題19では9月の日付が3つ登場する。研修開始が9月2日、業務開始が9日、フィードバック面談が23日の週。「仕事を始める」のは9日なので正解はB。問題20の年間ボランティアイベントは運河ボート旅行(A)で、昨年のバーベキューや過去の別のパーティーと混同しないように。

パート3 正解(問題21〜30):RosieとColinの人文地理ディスカッション

正解一覧 — D, G, B, A, E, C, A, A, B, C

  1. D 22) G 23) B 24) A 25) E 26) C 27) A 28) A 29) B 30) C

2人の発言を追う難しさ

パート3が難しいのは、RosieとColinが一度意見を分けてから共通見解にたどり着くパターンを繰り返すから。設問が問うのは「2人が共有する意見」だ。片方の最初の反応だけ書き取ってしまうと、確実に選択肢を外す。両方の発言を聞いてから答えを選ぶ習慣をつけること。

問題28の「予想外のコスト」——なぜ他の選択肢に聞こえるのか

廃工場跡地の再開発について話し合う場面。環境汚染や古い建物の問題が出てくるため、BとCのどちらかを選びたくなる。しかし2人が最終的に合意するのは「再開発には予想外のコストが発生する可能性がある」というA。他の2点は話の流れで言及されるだけで、2人がそれを「主な問題」として合意する瞬間はない。

Cambridge 20 Listening Test 2の解答用紙とディストラクターメモを確認する学習者

パート4 正解(問題31〜40):食トレンド講義

正解一覧 — photos, vegan, chefs, journalists, health, coffee, environment, reputation, price, soil

  1. photos 32) vegan 33) chefs 34) journalists 35) health 36) coffee 37) environment 38) reputation 39) price 40) soil

スペルミスで1点を落とす単語

パート4は1語のみ記入する形式で、スペルが正確でないと不正解になる。「journalists」はaの位置を間違えやすい。「environment」は4音節すべて書く必要がある(英語の日常発音では短縮されやすい)。「reputation」も長い単語で、1文字抜けると即失点。見直しの時間を使うべき問題だ。

問題36:「coffee」でいいのかと迷う理由

講義ではスウェーデンのオーツミルクブランドが米国でのマーケティングにcoffee shops(カフェ)を活用したと述べられる。「マーケティング戦略を聞いている」という意識があると、「coffee」があまりに単純に見えて躊躇する。だが空欄の直後に「shops」があり、空欄に入る1語はcoffeeでしかない。1語ギャップフィルで迷ったら、文法的に収まる最もシンプルな語を選ぶのが正解への近道だ。

誰も語らない失点パターン:リスニング力ではなく指示の読み違い

「1語および/または数字」と「1語のみ」の違いを知っているか

パート1は「1語および/または数字(one word and/or a number)」、パート3とパート4は「1語のみ(one word only)」という指示になっている。パート4の空欄に「coffee shops」と書けば、意味が正しくても不正解だ。これはリスニングのミスではなく設問の読み飛ばしによる失点で、1回のテストで2〜3点消えることがある。

複数形・ハイフン・大文字の扱い

IELTSのギャップフィルは大文字・小文字どちらでも採点上は同じ扱いになるため、大文字化は問題にならない。ただし複数形は別だ。正解が「photos」なのに「photo」と書けば不正解。また「oat-milk」のようにハイフンつきで書いて、解答キーが単語1語を想定している場合も失点になる。問題用紙の文中で何語で空欄が収まるかを文法的に確認してから書くこと。

答え合わせで終わらせずスコアを上げるための使い方

ディストラクターが現れた瞬間に戻って聞く

正解リストと照合するだけでは「何を間違えたか」しかわからない。「なぜ間違えたか」を掴むには、音声を戻して間違えた設問を再生し、ディストラクターが聞こえた瞬間と正解が現れた瞬間の両方を特定する。その差はたいてい5〜15秒の間に収まっている。そこを耳と頭で追体験するのが実力向上の核心だ。

問題タイプ別のエラーログを作る

テスト終了後、自分の失点を「ディストラクタートラップ」「スペルミス」「語数制限違反」「単純に聞き取れなかった」の4種類に分類してみる。多くの受験者は、1つのカテゴリーが失点の半数以上を占めていることに気づく。英語力全体を上げなくても、そのカテゴリーを集中的につぶすだけでスコアが跳ね上がることは珍しくない。

よくある質問

ケンブリッジ英検20 リスニングテスト2で最も難しいパートはどこですか?

多くの受験者にとってパート3が最難関だ。5つの人文地理テーマについて2人が次々と議論し、それぞれの意見を追いながら1つの選択肢を選ぶ必要がある。マッチング形式(問題21〜25)と2つの声が重なるため、このテストの中で最もエラー率が高い。

Cambridge 20 Listening Test 2の答えをPDF形式で練習に使えますか?

解答キーはIELTSの練習素材としてCambridge 20を提供しているプラットフォームでも確認できる。最も効果的な使い方は、音声を聴いて時間制限内に解いてから答え合わせをすること。いきなりキーだけ読んでも定着しない。

テスト1とテスト2の違いは何ですか?

テスト2はパート2とパート3にマッチング形式の問題が多く、テスト1と比べてその比重が大きい。パート4のトピック(食トレンドとマーケティング)も専門色が強く、ギャップフィルの難度がやや上がる。

40問中30問正解でバンドスコアはいくつになりますか?

30〜31問正解はバンド7.0に相当する。多くの大学や在留資格の要件がこのラインを基準にしており、9〜10問の失点が許容されることになる。ただし前述の通り、このテストにはディストラクターが非常に巧妙な問題が6問以上あるため、その余裕を簡単に消費してしまう点には注意が必要だ。

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